2022年2月17日 |
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丸いものの加工に適している「旋盤加工」。
素材を回転させ、刃物を当てて削るため、精度の高い円形状の加工を得意としています。
そんな旋盤加工は、使用する切削工具によって、加工手順や出来上がる製品が異なります。
この記事では、4種類の旋盤加工の手順についてわかりやすくご紹介。
具体的に旋盤加工でどんな製品が作られているかについても見ていきましょう。
旋盤(せんばん)加工とは、金属などの削る素材を回転させ、そこに刃物を当てて削る加工方法です。使用する刃物は「切削工具」と呼ばれ、代表的なものには外径バイト、内径バイト、溝入れバイト、ネジ切りバイトがあります。その他にドリル、タップ、ダイスなどを用いて穴をあけたり、ねじ穴を補正したりしています。
旋盤加工は素材を回転させた状態で削るので、基本的に丸いものの加工に対応し、精度の高い円形状の加工が可能になります。円形状の部品や、回転するエネルギーを伝えるためのシャフト(軸)部品の加工に適しています。
なお、素材を固定した状態で、刃物を動かして削る「フライス加工」については下記の記事にまとめています。
旋盤加工はどんな製品が作られるのか、くわしく見ていきましょう。
旋盤加工はシャフトなどの円筒形状の部品加工に適しており、精度の高い真円度が求められる加工に多く使用されています。たとえば自動車部品から工業製品まで、身の回りにあるさまざまな場所で使用されています。
また旋盤加工は、製品どうしの隙間を少なくして繋ぐ「圧入」するための、穴と軸がはまり合う際に許容差を示す「はめあい公差」加工に用いられることも。その中でも、回転するものの軸を支える「ベアリング」を圧入するための部品は旋盤加工の得意な分野といえるでしょう。
旋盤加工では、0.001mm単位での精密な加工ができるのが大きな特徴です。そのため端と内外径の直角度の精度を出す加工や、加工時の表面の状態をあらわす面粗度が管理しやすくなります。この点に関しては、素材を固定し刃物を当てるフライス加工より優れているといえます。
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