2022年3月3日 |
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切削加工などの金属加工でもよく登場するアルミ材。
普段、わたしたちの身の回りのものにもたくさん使われている身近な存在です。
今回記事では、そんなアルミを切削加工する際の問題点について、アルミの特性やメリットなどとあわせてご紹介します。
機械加工に関わる方は、ぜひアルミについての理解を深めておきましょう。
アルミニウムと聞けば、鉄よりも柔らかくて軽い印象を持つ方が多いのではないでしょうか。
機械加工をする上でも扱いやすく、複雑な形状のものにも適しているため世界中で普及し、さまざまな工業製品に用いられるようになりました。
実際、アルミを使って作られるもので例を挙げると以下のようなものがあります。
もちろん、これらのほかにも建築資材や家電など、私たちの身の回りにはたくさんのアルミ製品があります。
これだけ多く使われているのもアルミの優れた特性があるからこそといえるでしょう。
ここではアルミの主な特性を解説していきたいと思います。
加工性が高く万能に思えるアルミですが、切削加工をする上では問題点もいくつかあります。
アルミを加工をする際はこれらの問題点に注意しましょう。
代表的な問題点は、切粉がチップ状や粉状になるため、加工中の穴やポケット形状の中に溜まりやすいこと。
加工中に切粉を押して切削工具に絡まり、加工品が傷ついてしまう恐れがあるので、切粉をどう捌くかを考慮する必要があります。これを防ぐためには、多量の切削油が必要となります。
また熱による寸法変化が大きいので、加工中と加工後の寸法測定の変化にも要注意です。それだけでなく、アルミは柔らかいのでチャッキング(加工品の取り付け)や切削時に傷つきやすいといった点も。
このように通常はメリットとなるアルミの特製が、加工時には問題点となることもあるのです。
それでもやはり鉄などの金属に比べて切削性が良いため、加工時間の短縮に。
こうしてアルミは身近な日用品から知られざる部品まで幅広く活用され、私たちの生活を支えてくれているのです。
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