今回は、ベトナムのハイズオンという地方の機械加工を請け負う会社に監査に行ってきました。その工場とは、約3年前からの付き合いで、当初は金属加工品の品質が安定せず何度も足を運び、弊社の品質を伝え、品質管理のディスカッションも行いました。その結果、ここ数年でこの工場が急成長したのです。なぜ、このようなことが起こったのでしょうか。
当初、安定しなかった品質の不良に関しては弊社が負担し、またある程度の納期の長い製品にチャレンジさせました。仮に工場側に責任があったとしても、まだ設立間もない工場に全てを負担させることは、とっては厳しいものです。こちらも投資と割り切って、ある程度の負担をする必要があります。
その工場は、工業専門学校とタイアップをして自社スタッフを派遣しています。その代り、自社の製品を課題として製作させています。工業専門学校には日本の最新鋭の設備があり、高品質な製品が製作可能です。また、その専門学校から優秀な生徒を自社スタッフとして雇用しています。中々、考えられたビジネスモデルです。
彼は日本の大学に留学後、日本国内の金属加工工場に勤務した経験がありました。よって、日本品質に関して理解があります。また、素直な人柄で何度も粘り強く課題にチャレンジしてくれました。時には、厳しいことを伝えることも有りましたが、耐えて明日に向かって進んでくれました。
当初は、数万円レベルの仕事のみでしたが、現在は数百万の取引となっています。
技術を磨き、実績を積んでゆくゆくは、弊社の主力工場となってくれると期待しています。
(2016.5.11)