中国調達の初歩的な間違いTop.3

2018年12月18日

 

我々には
海外調達を過去にチャレンジして
失敗してしまったお客様からの
相談が良くあります。


中国に行って工場監査をして、
社長と遅くまでお酒を飲んで、
可愛いお姉さんの居る店で少し遊んで、、、。


良くあるパターンです。


私もご多分に漏れず
その様なパターンです(笑)

 

 

白酒(バイチュウ)飲んで
カラオケで騒いで、
飛行機に乗り遅れたこともあったなぁ、、、。

 

でも、単純に価格が安いから
(中国のお姉ちゃんと遊びたいから)
と言って飛びついて行くと
大泣きすることになります。


私もこの様なパターンで失敗しました
(お姉ちゃんの失敗は無いです、、、
と言っておきます。涙)


日本人の気質は
良いものを作って売って、
その対価として
お客様からお金を頂く。


その様な考えです。
きっと皆さまもそうでしょう。


中国人の気質は
まずは商売。
 

 

良くも悪くもお金が一番。


お金が続かないと
日本人と取引している意味なんてないのです。


それは知っているよ。


もう経験しているよと思わず
基本に返って
念のために復習してみましょう。

中国調達の初歩的な間違いTop.3

  • 友達だからと中国工場の社長を信じこむ
  • 自社での検査を怠る
  • 得意先の情報漏洩

 

人を信じることは大事です。
日本人は信頼関係があってこその商売です。

 

しかし、残念ながら中国人社長は
そうとも言えません。


確かに日本人と同じ考えの中国人社長はいますが、
特に日本人との関係はお金次第です。


初めて中国人社長と会うと、

「これからは阪井君とは友達だ。
取引が無くても
中国に来たら私に連絡をしてくれ。
いつでも案内役を引き受けるよ。」


仏の顔も三度までと同じく、
中国人の見栄も三度までです。


「阪井君とは友達だ」の言葉を鵜呑みにして、
中国に行く度に連絡を取って
食事を共にしている社長がいましたが、
大型案件が決まらずにいると
面会は拒絶されました。


Wechat(中国版LINE)も
電話も通じず。


まぁこれは私も
図々しかったのかもしれませんね、、、。


高額な取引が続けば、
その蜜月の時は続くかと思いますが、
取引が減少すると、
食事どころか
見積もりすら受けてくれない
という状況になりかねません。


要はビジネスです。


ビジネス有きで無ければ、
商売で繋がった友情は
あっさりと途切れてしまいます。


短納期で
ニコニコ受けてくれていた案件も
忙しいと突っ返されることでしょう。

 

 

【間違い2】
自社での検査を怠る

 

工場に訪問すると
如何に自社の技術が優れていて、
検査をしっかりしているかを
アピールすることが
中国人社長の良くあるパターンです。
(アルアル)


私たちの会社は全数検査を行っています。
忙しくてもどんな時でも、
全数をしっかり検査しています。


でも、考えてみて下さい。
この様な会社が中国に多くあれば
我々の様な会社は商売上がったりです。


きっと
このメールを書くことも無いでしょう。


私どもは約10年
海外調達を行っております。

確かに10年前ほど
不良は多くはありませんが、
しかし日本を脅かすような
加工技術、品質管理は
一般的な町工場ではありません。


全数チェックしていると言っているのに、
不良率5%。10%と高いのは
何故でしょうか?

 

ある工場の取引先を退社した
従業員に聞きました。


ウチの社長は
全数検査しないと出荷しない
と言っておりましたが、
忙しくなるとノーケン(検査なし)ですよ。
それは社長も黙認しています。

 

いつも、私は工場に行く時に
全数検査ですか
と聞きます。


そこで、
全数検査です
と言う工場は
全く信じておりません。


だから自社でのチェックをしないと、
大きく足元をすくわれかねません。

 

 

【間違い3】
得意先の情報漏洩

 

取引が長くなると
ある程度、信頼感も出てくるので、
自社で検査しなくても
直送で良いのではないか。

そうすれば間接経費も
納期にもメリットが出ますよね。


そんな時、
中国工場が直接納品しますよ
って言って来ます。


危ない
あぶない
アブナイ


危険だから
3度言ってみました(笑)


これは一番ダメなパターンですね。


いつの間にか
貴社の代わりに中国工場が
お客様に納品することになるでしょう。

もちろん貴社の利益はありません。


ウチはエンドユーザーだから、
そんなの大丈夫
って思っていませんか?


安心していると
貴社のコピー製品が
中国に出回ることになります。


中国人社長は
いつでも間隙をぬって
儲けることを考えています。

 

 

自社でコントロールするには
作業が多すぎます。


いや、
それでも私は信用関係があるから
長年付き合っているから、、、。


それ!それ!それ!
それが一番怖いです。


取引が継続していて
問題のない時は何もないです。
何も起こらないです。


でも全てを信用することは
もってのほかです。


ひとたび関係が悪化すると
良からぬ方向に
事態は進んでしまうのです。


たとえ中国人同士であっても、
その様に心掛けているのです。


彼らは
我々日本人より用心深く、
そして大胆です。


その事を忘れぬようにしましょう。


追伸、
納期調整から不良処理に
ご自分の貴重な時間を使うのは止めましょう。


追追伸、
中国カラオケは、もう飽きました。
彼女たちも要はお金です(^^;

 

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