1月深セン、東莞出張まとめ

2020年1月31日

米中の貿易摩擦の影響は現在も続いています。 
その為、中国国内での景気の減速感は強いです。 

 

中国では売掛金の回収が非常に難しく、
特に現在の様な減速時はより回収が困難となり、
資金繰りが悪化する工場が非常に多くなります。 

 

余談ではありますが、
中国のローカル工場が日本企業と取引をしたい最大の理由は、
日本企業は確実に支払いをしてくれるからだそうです。

 

この景気減速の影響により、
弊社の取引先の一部にいくつかの問題が生じていました。

まず工場Aの場合、給料の遅配があり
社内のモチベーションが著しく低下していました。

 

そして、従業員の退社が相次いだため、
人手不足に陥り、社長自らが深夜労働をする事となり、
午前中に止むを得ず社長が休むと、
管理者が居なくなるので生産性が低下するという
悪循環が起こってしまいました。 

 

ヒアリングを行いましたが、工場Aの社長は
特に解決方法を見つけることができずにいたため、
阪井が直接介入することになりました。   

まず工場Aへの支払いを前倒しして、
従業員の給料を確保させました。

そして、従業員全員を集めて全体会議を行ない、
阪井の支払いで早急に給料を支払う旨を伝え、
モチベーションの回復に努めました。

 

また、弊社スタッフの黄も工場Aに赴き、
毎日従業員と積極的に会話をしながら
コミュニケーションの構築を心掛けました。

社長には、朝一から出勤するように指導し、
全体管理を行なわせました。 

 

結果的に資金繰りの心配が一旦解消されたので
新しい人員を確保でき、
更に黄自身も現場に入り、
工程内検査、出荷前検査のフォローをすることで
従業員からの信頼を得られ、
工場Aの正常化につながりました。 

不良率が若干上昇している工場Bとも
打ち合わせを行いました。

全体ミーティングを通して
問題点の原因を全員で究明し、
解決方法を探りました。

 

その結果、
検査機器に問題があった事が判明しました。 

弊社と工場Bのマイクロゲージは
0.001の差があった為に不良が発生していました。
早急に検査機器の刷新を指示しました。

 

また、外注先の表面処理工場の設備が
劣化していた事でも問題が生じていたようなので、
工場を変更しました。

更に恒温室を確保し、
同一条件での検査を行うようにも指導しました。 

 


深セン、東莞地区では
景気減速の中にあっても人手不足となっています。 

 

中国の若者の製造業離れが増加し、
オペレーター、検査員ともに
人材の確保が非常に厳しくなっています。 

 

そして工場もまた、
景気減速により資金繰りに苦しんでいるため
従業員の確保がままならない状況にあります。 

 

従業員減少

品質悪化

売上減

給料遅配

従業員減少

・・・

 

と負のループに
陥っている工場も少なくありません。

 

このような様々なアクシデントが
続々と発生する中、
私どもは工場に積極的に関与し
品質安定に努めています。

 

現在、東莞で育成中の弊社の社員の成長は著しく、
8ヶ月という短期間で独り立ちすることが出来ました。

今後は彼を中心として外注管理を行い、
人員を補強しながら教育を行い
上流での品質管理体制の強化を図って参ります。

 

弊社は上流での品質管理の徹底に努めております。

 

海外の製品は品質が信用なら無い
と諦めた方も是非お問い合わせください。

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