2018年3月12日 |
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先日、深セン、東莞に出張に行って参りました。
監査を行ったその一つの工場に
ウチが数年前に取引を停止した東莞の工場の
協力工場がありました。
その工場は大阪の展示会で知り合い
約半年の間に多品種小ロット、量産品など
色んな製品を依頼させて頂きましたが
不良率は約30%
ほとんどの製品に何らかの問題が発生していました。
不良が続いている製品があり、
その納期が迫っているので、
東莞まで私は話し合いに向かいました。
いきなり、生産管理の担当は煙草に火をつけ、
反省の欠片も見せずに、
弊社の図面が不明確であると主張しだしました。
もちろん、図面を見て見積もり回答を出したのは、
この生産管理担当でした。
何度も製品を修正していて、
その工場は赤字であることを主張しました。
そういう問題ではなく、
良品を提供できないことに問題がある、
真摯に取り組み良品の提供を求めました。
その後に修正分支払いの話に応じると伝えたところ、
製品の製作はこれ以上出来ないとの言葉。
こうなれば、お客様をお待たせしている
こちらに分が悪くなります。
何とかなだめすかして再製作を取り付けました。
しかしながら、またの製品は不良。
確かに今考えれば
難しい製品ではありました。
しかし、受けた以上は貫徹する。
撤退するにしても外注を紹介するなどの
配慮もあったでしょうが、
彼らの取った行動は何もしないでした。
当案件は友人の案件だったこともあり、
彼の配慮でお咎めは最小で済むことになりましたが
彼からの信頼を失う事となりました。
今もその会社は東京、大阪の大きな展示会に
相も変わらず出展しています。
戦略としてはこうです。
大規模展示会に出展し大きく集客する
↓
営業を掛ける
↓
見積りを安価で出す
↓
徐々に価格を上げる
↓
合わないお客様の品質基準を落とす
この繰り返しです。
確かにこの工場は近年売り上げを伸ばして
大きな規模になってきておりますが
手段としては卑劣極まりないです。
日本人と中国人との大きな違いがあります。
中国人は職人である前に商売人です。
日本人は商売人である前に職人です。
まず、利益を考えるのか、品質を考えるのか。
全ての中国会社に当てはまる話ではありませんが、
我々が知っている中国会社の一部に
この様な悪質な会社が有る事も事実であります。
私たちは、全てのお客様に
価格を合わせることは正直できませんが
難しい様であれば深セン事務所との取引にする、
VA案を提出するなどのフォローを
させて頂いております。